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院長瓦版

(平成19年5月号)
今月はマウスピースの話です

藤本歯科医院では1か月に約10個のマウスピースを作ります。

目的はいろいろで、主に顎関節症の症状緩和、歯ぎしりによる歯根膜炎の治療、歯周病の治療などです。用途によりマウスピースの固さ、厚み、形も違います。

 材質はビニールかプラスチックですが、ほとんどの場合は目立たないように透明なビニールを使いますが、スポーツ中のけがの防止に使う場合は、カラフルな目立つ色をよく使います。

 ここ数年、ストレスのため歯ぎしり、くいしばりによる歯の痛み、破折が増えてきたせいで、マウスピースの需要が高まっています。

 歯ぎしり防止には、上顎に厚さ3mmの透明なビニール製のマウスピースを、違和感が少ないようにできるだけ小さく作ります。目的は 寝ている間に無意識に食いしばる力をこのマウスピースで吸収し、一か所に集中する力を歯全体に分散させるためです。

 口を大きく開けると顎が痛む、顎の関節がゴリゴリするといった「顎関節症」には顎が一番楽な状態になるように調整したマウスピースを作ります。ほとんどは 歯ぎしり防止のものと同じで寝る時だけ装着しますが、症状によっては日中も着けてもらうことがあります。これにより顎の関節が楽な位置に戻ります。

 歯周病の治療として使う場合は、グラグラしている歯を急いで固定する場合の固くて薄い透明プラスチックの物(これは無理に外すと歯が抜けてしまうためギブスと同じでがっちりと歯に接着させます。)と歯と歯肉の境にある歯周ポケットに薬を入れるための柔らかくて薄いマウスピースがあります(こちらは1日に20分位、上下の顎に装着しますが柔らかいため大きさの割に違和感はありません。)

 治療用のマウスピースの他に、スポーツガードと呼ばれるマウスピースがあります。

スポーツ中の事故から歯や顎を守るための物で、ボクシングや空手の試合ではおなじみですが、アイスホッケー、ラグビー、サッカー、ラクロスなどでも使われます。格闘技ではもちろん前の部分が分厚くなっています。私もホッケーをやっていた時に使っていましたが、正直なところ、ない方がずっと楽でした、特にチームプレーには声による連携が大事ですが、しゃべりにくい、そうは言っても安全第一ですから少しでも使ってもらえるようなスポーツガードを作ろうと、自分の経験も踏まえていろいろ工夫をしています。

 マウスピースの作り方はすべて一緒で、歯の模型に熱して軟らかくなった材料を被せて、下から吸引するか逆に圧力でプレスするかの2通りです。

 歯ぎしり、顎関節症、接触スポーツでマウスピースに興味がる方は質問していただければ、見本も見せながらご説明いたします。



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