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院長瓦版

(平成18年8月号)
平成17年「歯科疾患実態調査」の話

この調査は国が6年ごとに実施している歯科の病気についての調査で、昭和32年に始まり、去年で17回目になります。その結果が今年6月発表になりました。

 「8020」80歳で20本歯を残そう、ということが目標となった昭和62年には80歳で20本歯がある人は、たったの7%でした。それが調査の度に成績が良くなり、去年の調査では、ついに21%、80歳の5人に一人は20本以上の歯を持っている、という結果が出ました。(ちなみに、人間の歯は全部で28本です)もっとも今でも80歳の平均本数は10本ですから、8020ではなく、現実は8010になってしまいますが、残っている歯の数は、どの年代でも年を追うごとに確実に増加しています。

 むし歯については、30代後半から増え始め、60代後半から急激に健康な歯が減り始めるようです。ところが面白いことに、治療せずに放置してある歯はどの年代でも平均1本だけで、皆さん治療がしっかりできているようです。歯が残るようになったのはそのせいなのかもしれませんね。

 毎日歯科医院で治療をしていると、まだまだこんなに歯周病やむし歯があるのか、と思いがちですが、日本人全体を見てみると私が感じている危機感とは違い、歯科の病気を皆さんきちんと意識していらっしゃる、と少し安心しました。逆に「これから歯科医はよほど勉強しないと、患者さんから見捨てられるな」とゾッとしたりもしてしまいます。

 歯磨きの回数も、1日2回毎日磨く(49%)3回磨く(21%)と歯磨き習慣のある日本人が調査の度に増え続けています。ところが横着者はいつの時代にもいるもので、ぜんぜん磨かない(1.4%)でこれだけはちっとも減りません。

国政調査で知れたこと、国民がこの手の調査に無関心、個人情報保護を盾に非協力的など調査への障害が多く、はたしてまた6年後に同じ調査が実施できるのか難しいという話も聞きます。これが日本で最後の歯科疾患実態調査になるかも知れませんね。もっと詳しく知りたいという方は、厚生労働省のホームページをご覧下さい。

次の話題は「レーザー溶接」です。

この技術は21世紀に実用化された技術で、簡単に言えば「レーザーの熱で瞬間的に金属と金属をくっつけてしまう」技術で、私もじつはまだレーザー溶接した義歯や冠の実物は見たことがありません。今までは高価な金属義歯を入れても、肝心の自分の歯が抜けてしまえば使えなくなるか、プラスチックで修理するかで、とても頑丈には補修できませんでしたが、慣れ親しんだ義歯が新品同様に生まれ変わるとなれば、また口の中で慣れるまでの苦労をせずに済みます。精密は冠の加工もできるため大きなブリッジでもゆがみがなくピッタリフィットします。ただし、ものすごく高度な技術のため手間がかかり、コストも相当かかるそうです。高い治療費を出して入れ歯を作ったけど、バネをかける歯が抜けてしまった、とかバネが折れた、といったケースでも対応できますので、一度ご相談下さい。私も「レーザー溶接」の名人を知っています。



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