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院長瓦版

(平成18年11月号)
冬にぜひ多く取りたい ビタミンB2

 細胞の再生やエネルギー生産に必要なビタミンがリボフラビン(ビタミンB2)です。

B2が欠乏すると口内炎、口角ビラン、唇の荒れ、のどの炎症などになります。もともとこのビタミンは外部から侵入する病原因子を防ぐ作用があり、ほとんどの生理機能の活力源としても必要な物質です。

 B2の必要摂取量は成人で1日1.2mg前後ですが、けが、病気などで体が回復するために、細胞が多くのエネルギーを必要としている場合は500mgまでB2を投与しても良いと言われています。たとえ多く摂取しても、水溶性ビタミンなので過剰分は尿に排泄されるので、副作用の心配がありません。

 冬の乾燥で弱った鼻、のどの粘膜にはさまざまな菌、ビールスが付着して増殖します。

ビタミンB2をたくさん取って細胞の活性を高め、病原体に負けない体を造りましょう。

 ちなみに、ビタミンB2を多く含む食品は、レバー、納豆、チーズ、うなぎ、アサリ、イワシ、アーモンドなどです。

 ただしレバーを生で食べるのは止めましょう、E型肝炎に感染する可能性がありますよ。

骨を再生させて歯周病を治す取り組み

 今話題の「再生医療」の話になりますが、歯周病で無くなった骨を再生できれば歯は失われずにすみます。現在の最先端の技術を簡単に説明すると、患者さんの骨髄液から幹細胞という何にでも変化する細胞を取り出し培養します。この細胞を骨に変える役目をする特殊なタンパクを加え、患者さんの血小板と混ぜた液を作り、骨の失われた部分に注入すると骨ができる、という夢のような話になります。

 細胞を培養する装置もどんどん小型化され、もう少しすれば一般の病院、診療所でも設置可能になります。

 しかし、私がこれを読んでいる方達に言いたいことは、歯周病になって骨や歯を失った原因を取り除かずに再生医療はあり得ない、ということです。あなたは完璧に歯や歯肉に付いた歯周病菌を歯ブラシで除去できていますか?歯軋りや喰いしばりの癖は治りましたか?喫煙習慣はありませんか?夜更かしや不摂生はしていませんか?以上全て大丈夫という患者さんにしか、再生医療は成功しません。だいたい、全て大丈夫という方は歯周病になったりしないと思いますよ。

 つまりこれが理想と現実のギャップ、というわけです。医療に多くを期待するのは結構なのですが、患者さん自身が身を律することを忘れては、どんな高度な医療も絵に描いた餅でしかありません。



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