(平成18年10月号)
今月の19、20日に浦安市舞浜のシェラトンホテルで「全国学校歯科保健研究大会」というイベントが開催されます。これは毎年各県の歯科医師会が持ち回りで学校歯科の講演や研究発表をする会で、千葉県で開催されるのは35年ぶりだそうです、今年は千葉県教育委員会の学校保健講習会も同時に開催されるそうです。平日に開催するため、今一つわれわれ歯科医師の盛り上がりが足りません、どうして休みの日に開催できないのでしょう?私も19日の木曜日が元々休診日なので参加しますが、若い先生はわざわざ休んでまで参加しないでしょうね。
千葉県内の学校が、子供達の口の中の健康増進にどのように取り組んでいるかを知るチャンスなので、浦安方面にお出かけの方はぜひ立ち寄ってみてください。
8月のかわら版で、80歳で20本以上の歯が残っている日本人が去年の調査で2割を超えた、という話をしましたが、今月は5歳の子供の話をしましょう。
私は昭和30年生まれですから私が5歳の時、1960年には日本の5歳児の90%がむし歯になっていました。私もお菓子が大好きでしたから、よく覚えていませんがむし歯がいっぱいあったのでしょう、御茶ノ水にある病院の歯科にしょっちゅう連れて行かれたのを思い出します。(でも一度も泣きませんでしたよ、これは覚えています)
そして一番日本の5歳児のむし歯が多かったのが1972年(昭和47年)まさに高度経済成長の真只中、95%、ほとんどの子供がむし歯にかかっていたわけです(う蝕罹患率95%といいます)。お菓子は砂糖ドッサリ、甘いほど美味しい、と言われていた時代ですね。
お菓子や甘い食品の少ない時代、まだ戦争を引きずっていた1948年(昭和23年)の5歳児のう蝕罹患率はたったの23%です。戦時中に生まれたわけですから、当然栄養状態は悪く、歯のエナメル質も今の子供より弱かったはずですが、十分な食事を食べられないということが、歯のためには逆に良かったとは皮肉なものです。
5歳児の95%がむし歯になった時から33年が経ち、2005年の調査でようやく
う蝕罹患率が58%と、6割を切ることができました。これは1954年(昭和29年)の5歳児の罹患率60%と同じレベルになったということです。
おそらくこの数字を50%、40%と下げていく事はそうとう難しいと思います。家での歯磨き、おやつの与え方はお母さん方も十分ご存知のはずで、あとは実行しているかどうか、ですから大きな意識改革がない限りご家庭での予防は現状維持、といったところでしょう。あと国や自治体が学校などで飲み水にフッ素を添加するなどの大胆な方針を打ち出せるかどうかに係っています。学校歯科保健研究大会でも地域ごとの成功例などが発表されるので、参考にしようと思います。
かわら版目次ページに戻る
![[月・火・金] 9:00〜13:00、14:30〜19:00 [水・土] 9:00〜13:00、14:30〜17:00 [休診日] 木・日・祝日 ★受付時間にお越し下さい。9:00〜17:00 ★都合により診療日・診察時間があわない場合はご相談ください。](http://fujimoto-d.net/themes/fujimoto/images/left1_2.jpg)


