(平成17年6月号)
「歯のエステ」
先日こんな話を聞きました。有名なメイクアップ・アーティスト(たぶんお化粧や髪型を作る人)が色々苦労して、最後に「これ以上どうにもならない」と困り果てるのが、女優さんの口だそうです。いくらファンデーションやリップを工夫しても、歯の形、歯並び、笑った時の唇と歯のバランス、歯の色も含めて、どうにもならないことがあるようです。笑顔がきれい、と言われるにはそれなりのバランスの良さが必要で、美人なのに笑うとブス(これは言い過ぎ)のパターンをたまに見かけます。勿論、私達歯科医師から見ればの話で、世間的には十分通用する方が多いのですが。
歯並びは矯正で時間をかけて治すとしても、もうすぐ晴れ舞台(結婚式に限らず)なのに、前歯が茶色い、詰めたプラスチックの下がむし歯で黒い、自分の歯は昔から黄ばんでいる等、とにかく写真写りに影響するから前歯を急いで白くして欲しい。たまにこんな患者さんが来院されたり、電話で問い合わせがあったりします。
今までは、ほとんど「そんなに急にできません」とお断りしていましたが、これからは「やれるだけやってみます」に変わります。歯をブリーチング(つまり漂白)で脱色するか、むし歯や変色が強く、仮歯を作る時間がなければ歯にプラスチックのペーストを塗って下の汚れた色を隠すようにするか、材料も良心の許せる範囲で開発されてきたので私もできる限り努力して要望に答えてみようと思います。ただしペーストは耐久性がありません。1週間ではがれてしまうようですから、しばらくの間ごまかすのが目的です。またエステは保険治療ではありません、まだ料金は決めていませんが費用はかかります。
おしゃれで歯にガラスやダイヤをワンポイントで着けることも、現在スタッフに試してしるところです。6ヶ月以上問題がなければ、希望する患者さんに着けてみるつもりです。海外では流行っていますが、国内ではほとんど見かけません。でもお洒落ですよ。
そう言えば、ここ10年くらいの間、新しい治療や材料が健康保険に取り入れられたことがありません。医科の分野ではCTやMRIといった新しい検査機械が導入され、すばらしい結果がでているのに、逆に歯科では使えない薬が増えたり、金属を使わないで済む冠や歯に入れる土台などが開発されているのに、いつまでたっても保険適用になりません。
国では命に関わりの無い部分に大事な医療費を出せるか。ということなのでしょうが、せっかく丈夫で長持ちする物があるのに残念です。
6月12日の日曜日、村上のフルルガーデンで歯科医師会主催の歯のお祭りがあります、健診やよろず歯科相談、お子さんの歯並び相談、お口のバイ菌を見る、などがあります。ぜひご参加下さい。午後からやっています。
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