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院長瓦版

(平成16年7月号)


 先月私が校医をしている高津中学校に、歯科健診に行ってきました。毎年1年生の健診を担当し、生徒さん達一人一人に藤本歯科医院の衛生士達が歯磨き指導をやっています。

 校医になってもう21年目ですが、ここ数年特に感じるのは、子供達の第2大臼歯の生えるのが遅くなっていることです。乳臼歯がまだ生え変わらずに全て残っている子も多く見られます。

 体全体の発育や頭、顎の発育の統計を調べないと原因がどこにあるのかは、はっきりとしませんが、私が大学で習ったような子供の歯の交換年齢が今では、1,2年遅れているのは確かなようです。最近増加している顎の関節痛の原因も、このあたりにありそうです。

 しかし、むし歯は間違いなく減ってきているようです。ただし歯科健診のやり方が昔と今では違っているので、単純に比較してむし歯が減ったと喜んでばかりはいられません。

 昔は歯の溝にできた小さな初期のむし歯も、?1(エナメル質内のむし歯)として数に数えていましたが、今はこの程度では「要観察歯」としてむし歯の数に入れません。

 その結果、今は大丈夫でも部活や塾で忙しく、安心して歯磨きを怠っていると何年か先に大きなむし歯になっている、そんな可能性が隠れているのです。学校で治療勧告書をもらわなくても、半年に一度は健診をした方が良さそうです。

 去年の12月から、セラミック自動削り出しシステム「セレック3」を使った治療を始めましたが、今月から患者さんのご希望によっては、1日でむし歯を削って、セラミックを詰める、被せるという治療をやれるようになりました。(事前に審査と予約が必要です。)また、金属を一切使用しないのでアレルギーの心配もなくなりました。

 この治療方法は「CCDカメラを使った光学印象採得法による陶材歯冠修復法」として、2000年の6月に厚生労働省から高度先進医療の承認を受けたもので、患者さんの歯型を取る代わりに、立体カメラで歯の写真を撮り、コンピューター上で被せる物を設計し、精密な細工のできる装置で、セラミックの角柱を歯の形に削り出していく治療方法です。

 セラミックの硬さも人間の歯の硬さと同じにでき、金の鋳造物を入れた時と比べても、大学の調査では経過4年後の残存率(詰めた物がはずれていない確立)は金が85%、セレックが91%と金をわずかに上回っています。

 費用は1本が3から4万かかりますが、治療時間は1時間半から2時間で全て終わってしまいます。興味のある患者さんは一度ご相談下さい。



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