(平成16年11月号)
あなたはむし歯になりやすい?なりにくい?
私自身こんなに人によって、唾液の量や唾液の性質が違うものだとは思っていなかったのですが、今まで馬鹿にしていた「唾液チェック」の検査をスタッフと試してみました。
これは唾液の出る量と、細菌が出す酸を中和する能力が、唾液中にどれだけあるかを調べる検査ですが6人を調べて、5分間に出る唾液の量は少ないスタッフは2ml、多い人では14ml、酸の中和後のPHも、PH4.5〜6.4まで大きく差が出ました。
唾液がたくさん出るほど口の中の汚れは洗い流され、食べ物による酸化の回復も早くなります。また、唾液による中和能力が大きければ脱灰(ダッカイ:歯の表面からカルシウムが溶け出しエナメル質が壊れていくこと)していく時間が短く、再石灰化(サイセッカイカ:脱灰した歯の表面にまたカルシウムが着いてエナメル質を修復すること)の時間が長くなります。
自分の唾液の状態を知っておけば、むし歯や歯周病に対して自分がどういう注意をしていれば良いかがわかり、あるていど対処することができ、私達も患者さん一人一人により細かい、説明や指導ができるようになります。
興味のある患者さんは、一度スタッフにお尋ね下さい。検査時間は7分程度ですぐに結果が出ますが、保険の検査ではないので、2100円かかってしまいます。
矯正治療で考える
11月の矯正相談、治療日は30日(火)ですが、私としては矯正とは、ただ歯並びをきれいに治す治療とは考えていません。
むし歯で歯の根だけが残っているような、普通なら抜歯する症例でも、矯正治療で少しずつその歯を引っ張り出してあげれば、骨も壊さずにもう一度冠を被せることができます。またどうしても抜かなければならない場合でも、その後6ヶ月から1年骨の回復を待ってからでないとインプラントが入れられない症例に対して、矯正治療で抜く歯の周りの骨を十分に持ち上げてから抜歯することで、早期にインプラント治療に入ることが可能になります。抜歯したまま放置していた場所に後ろの倒れた歯を移動させて、歯を削る量を最小限に止めることもできます。
このように矯正治療と一般的な治療を上手に組み合わせることで、今までできなかったことが、可能になるケースがあります。毎月当院に来る矯正の藤田先生とも相談しながら、単独の歯科や矯正歯科ではできない治療を、二人三脚で色々工夫していこうと思っています。
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