(平成14年6月号)
高津中学校に歯科健診に行きました
高津中学校の校医になって、もう18年です。この時期になると藤本歯科医院の衛生士さん達と一緒に、1年生の歯の検査と歯磨き指導をやりに行きます。
午前中いっぱいで、なんとか終わらせるのですが、のどはガラガラ、目はショボショボで、その日の午後はボーっとしていたいのですが、今年は健診が連休明けの5月9日だったため午後も診療をやりました。やはり疲れが抜けずに、集中力を欠いてしまいました。
今月は、歯科健診の感想をお話します
今年はいつもの年と子供達の口の状況が、3つの点で違うように感じました。
まずアゴの小さな子が多かったこと。最近の子供はアゴが小さいとよく言いますが、むしろアゴの発育が遅れているように思えました。ただアゴの幅が狭いのではなく、奥行きもない子が目立ち、これはまさしく成長の遅れが原因でしょう。
2つ目は、歯の生え方がやはり幼いのです。中学1年生なら当然抜けているはずの乳歯がまだしっかり残っていたり、出ているはずの永久歯がまだ生えてこない。中学生を診ているというより、小学5,6年生の口を検査している気分です。アゴの発育、歯の生え替わりが遅いのは、体の発育状態と関係していますから、もちろん健康優良児タイプは少なく、「ひよわそうな子」が多いようでした。
最後に私が一番気になったことは、歯肉の状態を診ていて「歯肉の色が薄い子が結構いる」事でした。クラスの4分の1ぐらい、特に女の子。ふだん私の歯科医院ではお目にかかれない位に、血行の悪い歯肉の色で、きっと貧血が強い子なのでしょう。
たまたま、今年の1年生に気になる子が多かったのかも知れません、きちっと統計をとった訳ではありませんから。むしろ、今年だけであってもらいたいと思います。
先日お会いした大学病院の外科の先生は、「この頃、免疫力の低下した人が増えているように感じる。我々の常識では、考えられないような悪化のしかたをするケースが出てきている。」と話していました。
きっとその先生も何かしらの不安を抱いているのでしょう。
私も歯科健診以来、ナントも言いようのない不安が心に残っています、来年の1年生を診るまではきっとスッキリしないのでしょうね。
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